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小田原で循環型農業を目指す「春夏秋冬」、梨果汁で造るほのかに香る「梨酢」

2019年の台風、2020年の長雨と日照不足を乗り越えて「梨酢typeプラトーン」を製造・販売

2019年の台風、2020年の長雨と日照不足を乗り越えて「梨酢typeプラトーン」を製造・販売

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 地域循環型の自然養鶏と野菜の生産を行う「春夏秋冬」(小田原市久野)が、梨の果汁だけで造ったお酢「梨酢typeプラトーン」の販売を、東京・西麻布で経営する「農家の直売所」が1周年を迎えたこともあり11月から販売を開始した。

規格外の梨を前に落胆したときの様子

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 春夏秋冬代表の檀上貴史さんが、梨畑を引き継ぐことになったのは2018(平成30)年10月18日。「ご縁を頂き、先代からの技術承継を目的として梨の栽培始めることになった。出荷レベルまで持っていけるか微妙なところ。何年かかるか分からないが、循環型の手法での栽培を目指したい」と意欲を見せていた。

 「今年で3年目になるが、2019年の台風、2020年の長雨と日照不足。私たちにとって梨の栽培は平坦な道のりではなかった。やっと2021年に販売個数も増えて、ある程度の方向性が見えてきたが、多大な苦労と難関を乗り越えてきた報酬にしては決して大きなものではなかった」と総括する。

 「最初の2年は、落ちて傷ついた梨や規格外の梨を見たり数えたりすると心も落胆した」と檀上さん。何か良い方法はないかと考え続けていた。「そんなとき、品種にこだわり続けている『山二造酢』のことを知った」と振り返る。

 三重県津市で嘉永の時代(1848~1854年)に創業した「山二造酢」(津市阿漕町津興)。「じっくり発酵、ゆっくり熟成」をモットーに醸造を続ける老舗で、「口当たりがまろやかで、酸味の角が取れたやさしい酢」を造っている。

 家業6代目で4代目社長の岩橋邦晃さんは「創業以来130年以上にわたって培ってきた酢の醸造技術と『おいしさ』への探究心を大切にしている。歴史に甘んずることなく、常にベンチャースピリッツで挑戦し続けている。春夏秋冬の檀上さんから預かった梨も期待に応えられる酢に仕上がっている」と話す。

 檀上さんも「梨の果汁だけで造ったのでくせのない酢に仕上がっている。ほのかに残る梨の香りも楽しんでいただければ」と呼び掛ける。

 価格は1,000円(200ミリリットル)。農家の直売所(東京・西麻布)、春夏秋冬通販で販売する。

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