花びらが風に乗って舞い上がり桜吹雪の光景になる小田原城址公園(小田原市城内)で、お堀端に散った桜がゆっくりと流れる「花いかだ」になり、訪れた人々を喜ばせている。
小田原市交流観光センターの前島真弓センター長は「今年の桜の時期は短かったが、楽しく桜を見る人々がいてとても印象的だった。早く穏やかな日々がくればと思う。桜は、この週末が見頃のラストチャンス。木によってはまだ咲き誇っている枝もあるので、散策しながら楽しんでいただければ」と話す。
母親と子どもの成長を支援するNPO法人「mama's hug(ママズハグ)」代表の山本加世さんは「私は咲く桜より散る桜の方がドラマを感じるので好き。事務所がお堀端通りにあるので、風のいたずらで舞い上がる桜を見て楽しんでいる。子どものころ舞う桜になってみたいと思っていた」と笑顔を見せる。
小田原市観光協会の朝尾直也さんは「春を感じる今、散る桜を見るとその風情は格別。季節の移ろいを楽しむ人が幾分遅い花見を静かに楽しんでいる。桜が花見する人々を癒やしているようにも感じられる。花びらが風に吹かれて右左。早めにご覧いただければ。小田原城址公園のライトアップも10日まで楽しめるので、ぜひ」と呼びかける。