箱根園水族館(箱根町元箱根)のケープペンギン「コウちゃん」がマントに身を包み、つぼみから花びらが現れ二分咲きとなった「湖畔の一本桜」で早めの花見を楽しんでいる。
小田原から標高の高い箱根地域に向けて桜の見頃と満開が移動する「桜の山のぼり」。箱根園の稲葉健二さんは「このペースだと4月20日から見頃を迎える。この時期になるとケープペンギンの『コウちゃん』もそわそわ。外に出られる散歩を待ち望んでいる。花を付けたことが分かるらしく『湖畔の一本桜』の前で花見を楽しむのが日課になっている」と話す。
伊豆半島に自生していた大島桜5本を寄せ植えした一本桜は、標高が高く厳しい環境の中でも花を咲かせている。稲葉さんは「5本が力を合わせて咲き誇る姿に勇気や元気をもらう人も多い。今年も毎年来るリピーターの方々の姿も見られるはず。皆さんもぜひ」と来園を呼び掛ける。