南足柄市内にある長井清高さんの庭に今年も7種類40本の藤が咲きそろい、ゴールデンウイークにかけて見頃が続く。
藤棚を作らず立ち木造りのため、自然な姿の藤が楽しめると同時に、青空や雲など背景と融合している。現在はボタンも咲き誇るため藤とボタンの競演も見ごたえがある。
今から50年前、父親の故・長井高平さんが山から移植した藤。おおよそ40年間かけて育て、現在では家族が受け継いで守り続けている。花が咲いたあとにできる豆鞘(まめさや)や枯れた花房をつけておくと木が弱くなるため、こまめに取らなければいけないほど繊細な藤。手入れを続け今年も見事に咲き誇っている。