写真家の遠藤桂さんが6月1日から始まる写真展「日本の風趣-旅人が観た奈良-」に出展する作品の選定を完了した。
奈良の魅力を写真家として旅人としての視点でレンズを向けた作品を選定
写真家で箱根写真美術館館長の遠藤さん。「日本の風趣」シリーズから奈良をテーマにした作品を展示する。現在までに選定した作品は、「大野寺 弥勒磨崖仏」「東大寺 盧舎那仏坐像」「法隆寺五重塔と下弦の月」「東大寺 金堂」「春日大社 飛火野」「室生寺 五重塔」「興福寺 五重塔」の7点。いずれも奈良を旅した遠藤さんが写真家としてレンズを通して感じた魅力のある素材を描いた作品。
箱根出身の遠藤さんは自然と山を愛し、1979~80年にヒマラヤ・アイランドピーク冬季登山遠征に参加。帰国後初個展を開いた。「籔内佐斗司 in 東大寺~太陽と華と~」展ポスター撮影、「平城遷都1300年せんとくん」撮影、「元気なせんとくん」動画撮影、奈良県立美術館40周年記念特別展「籔内佐斗司展~やまとぢから」「やまとぢからフォーラム」の撮影、宇陀市市役所庁舎「薬狩り」「鹿茸狩り」壁画レプリカ制作のための撮影、日本博「寿ぎの宴」舞台用映像提供などで奈良へ度々訪れ撮影をしている。
遠藤さんは「旅の途中、旅人の視点で切り取る奈良の風景にレンズを向けた作品を選んだ。写真家として私が感じた奈良の魅力を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。
開催期間は6月1日~30日。11時~20時(最終日は19時まで)。会場は「奈良まほろば館」(東京都港区新橋)。入場無料。