小田原の製菓店「ナチュラル菓子工房「citron(シトロン)」(小田原市小八幡3、TEL 0465-43-2364)のオーナーパティシエの大和田芳実さんが、レモンを始めとするかんきつ類を使用したスイーツを多くの人に味わってもらうための活動を始めて1周年を迎える。
大和田さんは「パティシエとして歩み始めた頃にフランスで修行。リヨン郊外の『パティスリー・ルジュンヌ(Patisserie LEJEUNE)』で最初に学んだ商品が、フランスのパティスリーではよく見かける『タルト・オ・シトロン』。このスイーツが私の原点で開業したときにも店を代表する商品になるようにブランディングに全力を投入。店名も『シトロン』にした」と話す。
大和田さんは、小田原で無農薬レモンなどかんきつ類を生産している「青山園」との出会いも自分の背中を押してくれたという。リヨンで修行中に仕入れの大切さを教えられ、自然の味の大切さを体得してきた。「『青山園』さんから届くかんきつ類には自然が生きている。その素材力を生かしてスイーツに仕上げる仕事はとてもやりがいがある」と大和田さん。
青山園の協力で仕入れるのは、甘夏、なつみ、清見(きよみ)、ニューサマーオレンジ、赤いニューサマーオレンジ、レモンの6種類。大和田さんは「それぞれの特長をわかりやすくお知らせする手作り動画も発信している。これからも小田原近郊で生産されるかんきつ類でおいしいスイーツ作りを続けていきたい。併せて、パティシエからの情報発信も続けていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~16時30分(火曜は10時~13時30分)。