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小田原「曽我の梅園」で3万5000本の梅が見頃 早咲き・遅咲き勢ぞろい

3万5000本の梅が咲き誇る曽我梅園(撮影=小澤宏さん)

3万5000本の梅が咲き誇る曽我梅園(撮影=小澤宏さん)

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 小田原・曽我地域の3万5000本の梅が、2月中旬の暖かさで咲き誇り見頃を迎えている。早咲きの「十郎」は既に満開が続き、少し遅く咲く「枝垂(しだ)れ梅」も満開になりつつある。

訪れた人は「咲く花をみるだけでなく香りも楽しめるのが梅」と話す

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 2月26日まで開催する「小田原梅まつり」の会場の一つである「曽我梅園」は、別所地区・原地区・中河原地区の3梅林の総称。地域一帯に梅が咲き、春の訪れを告げている。梅干し専用の「十郎梅」、梅酒やジュースなど加工用の「白加賀」、梅干し・加工品兼用の「南高」、観賞用の「枝垂れ梅」があり、おおむね十郎・南高・枝垂れ・白加賀の順に咲いていく。

 小田原の梅の歴史は、今から約600年以上も昔にさかのぼる。北条氏の時代に梅の実を兵糧用にするため、城下に多くの梅の木が植えられたことに始まる。江戸時代には、小田原藩主の大久保氏により梅の栽培が奨励され、小田原地域一帯に梅の木が急速に増えた歴史があるという。

 併せて、小田原は箱根越えの拠点となる宿場町。旅人の必需品として、弁当の防腐効果と、喉の渇きを癒やす効果、健康食品としての効果も着目されていたといわれている。

 曽我地域では、散策する人が分かりやすいように交差点(十字路)に「五郎」「紅梅」など梅の品種名を付け、訪れる人が分かりやすく回遊できるようにしている。

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