箱根小涌園「元湯 森の湯」(箱根町二ノ平)は、4月1日から桜花漬と梅干などの老舗「神尾食品工業」(小田原市飯泉)の協力を得て、神奈川県産八重桜の「桜花漬」の副産物を使用した季節の変わり風呂「桜の湯」を提供する。
赤がきれいな「関山」(左)と薄ピンクがきれいな「普賢象」と「松月」(右)
藤田観光・箱根小涌園の神野天洋さんは「『元湯 森の湯』では、SDGsへの取り組みとして食品ロスを減らし、市場に出回らないものを最後まで有効活用しながら、地元の旬の恵みを広く知っていただく活動を行ってきた。『箱根山酒粕の湯』を開催した際には好評で多くの方に入浴いただいた。今回の『桜の湯』も期待していただきたい」と話す。
「桜の湯」で使用する八重桜は、本来は「さくら花の塩漬け」「桜ジャム」「曽我の華」「桜小梅干」などの商品の製造過程の副産物。花びらが散ったものなどやむ無く廃棄されてしまう桜を有効活用する。
「桜の湯」は、神奈川県西部で栽培された「関山(かんざん)」「普賢象(ふげんぞう)」「松月(しょうげつ)」の3品種を使用することにより、赤から薄ピンクまでの美しいグラデーションが楽しめるようにしているという。
神野さんは「昨年に続き、今年も梅干し・桜花漬けの製造販売を行う神尾食品工業とタッグを組み、使用する桜の品種増加、売店での桜商品の販売、桜の魅力を学べる展示ブースなども用意。桜の魅力を心ゆくまで楽しんでいただければ」と来館を呼びかける。
開催場所は、箱根小涌園「元湯 森の湯」陶器風呂。開催期間は、4月1日~30日。営業時間は、11時~20時。入場料は、大人=1,500円、子ども(3歳~小学生)=1,000円。「元湯 森の湯」入場エリア内で神尾食品工業の「曽我の華」(230円)、「さくら花の塩漬け」(380円)、「桜小梅干」(540円)、「桜ジャム」(650円)の販売も行う。