30年以上にわたり富士山にレンズを向け続けてきた写真家・遠藤桂さんの「富士山カレンダー2024」が完成し、10月12日から箱根写真美術館などで販売している。
「誰も見たことのないような富士山の姿を撮りたい」と富士山にレンズを向け続けてきた写真家の遠藤桂さん。大正から昭和初期にかけて活躍した風景写真家の山田應水(やまだ おうすい)を祖父に持ち、父の遠藤貫一さんも商業写真家として活躍した。遠藤桂さんは箱根生まれ。「写真」と「富士山」との関わりは生まれたときから始まっていたといえる。
今回のカレンダーには、箱根を中心に富士宮(静岡県)、西湖(山梨県)、三ツ峠(同)などから撮影した富士山が収められている。「カレンダーというよりは作品」「カレンダーの中だけしか見られない富士山がある」と毎年「富士山カレンダー」を楽しみにするリピーターは多い。
箱根写真美術館の遠藤詠子副館長は「撮り続けた富士山の作品から、表紙を含めて7作品が掲載されている。箱根写真美術館の公式ONLINE SHOPでも購入いただけるので、富士山の魅力に接していただければ」と呼びかける。
2カ月ごとの中綴じカレンダーで、サイズは見開きA3(閉じた状態はA4サイズ)。価格は1,200円。箱根写真美術館やオンラインショップで取り扱う。