「小田原・箱根木製品フェア」開催へ-伝統工芸、次世代へ伝える

若い力に次の時代への継承を託す石川一郎さん。箱根旧街道沿い畑宿の「浜松屋」で創作活動に励む。

若い力に次の時代への継承を託す石川一郎さん。箱根旧街道沿い畑宿の「浜松屋」で創作活動に励む。

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 ぬくもりのある木の文化を発展させることを目的とした「小田原・箱根木製品フェア2010」が10月22日~24日、「こころをカタチに」をテーマに小田原アリーナ(神奈川県小田原市中曽根)で開催される。

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 会場では、実行委員会主催の「第6回全国木のクラフトコンペ」で大賞を受賞した大田中春樹さん(山形県新庄市)の組み木の皿「大豊森器(おおとよもりき)」や金賞に選ばれた石川裕貴さん(箱根町)の「玉手箱『Stream』」、露木清高さん(小田原市)「寄木サイドテーブル」などを展示する。

 金賞となった石川さんと露木さんは、ともに若手の寄木職人で小田原・箱根の若手で結成された「雑木囃子(ぞうきばやし)」のメンバー。2005年から活動を開始し、石川さん、露木さんを含めた6人で構成されている。石川さんは「1人ではなく6人だからできることや見えるものがあった。こうした若いパワーを大切にしていきたい」と話す。

 若いパワーを歓迎する声も多い。同フェア実行委員長で、自らも寄木細工に打ち込んでいる石川一郎さんは「伝統工芸は、『継承』されて初めて次の時代に生き続ける。そのためには若い力が不可欠」と歓迎する。

 開催時間は10時~17時。期間中、小田原駅西口より無料送迎バスが20分間間隔で運行される。

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