花を見るのが好きな市民が運営し保全活動に取り組んでいる「花咲く里山」(南足柄市大雄町)の「大雄紅桜」が濃いピンク色の花を咲かせ、春の到来を告げている。
花咲く里山協議会の山崎政行会長は「今が満開。今年は例年よりやや遅めの開花だったが、今が見頃。先日はテレビ中継などもあり、多くの人に知られるようになった。今日は雨と風だが、恐らく明日もきれいな花を見せてくれるはず」と話す。
大雄紅桜はカンヒザクラとソメイヨシノの自然交配により誕生し、2010(平成22)年に山崎さんが中心となり登録された大雄町独特の品種。花の色は濃いピンク色で花向きが良く、花持ちも良いため、多くの人が桜観賞を楽しむ。
山崎さんは、所有する山間部などに年間30本前後の大雄紅桜を植樹。現在では「ざる菊」と共に大雄町を代表する花になっている。「最近は市内だけでなく神奈川県内外から訪れる人が増えた。より多くの人に大雄紅桜を観賞してもらえれば」と呼びかける。