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小田原で「お試し移住」事業展開を加速 リノベした「抹香町ハウス」を活用

「お試し移住」に活用される築100年の元旅館を宿泊施設へリノベーションした「抹香町ハウス」(小田原市浜町2)

「お試し移住」に活用される築100年の元旅館を宿泊施設へリノベーションした「抹香町ハウス」(小田原市浜町2)

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 小田原への移住サポートによる移住促進に取り組む「旧三福不動産」(小田原市栄町1、TEL 0465-24-9329)は、築100年の元旅館を宿泊施設へリノベーションして一棟貸しを古民家感覚で生活体験できる「お試し移住」事業の展開を加速する。

「小田原市統計月報」

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 5月10日から開始した「お試し移住」。移住を検討するに当たり、単なる観光旅行ではなく小田原での生活環境を体験することを目的とした「試泊(短期滞在)」で生活環境を体験。小田原での暮らしが自分自身のライフスタイルに合うかを確認することができることから問い合わせも多い。ほぼ1カ月で4組が「お試し移住」を行った。「小田原について詳しく知ることができた」「小田原が移住先としてふさわしいと思えるようになっている」と好評だという。

 旧三福不動産・代表取締役の山居是文さんは「一つの調査結果に注目している」と話す。それが「小田原市統計月報」。統計によれば、小田原市では2020年までは「転入人口」を「転出人口」が上回る年が多かったが、2021年以降は「転入人口」が増えてプラスが続いている。

 山居さんは「この背景には、ビジネス手法の多様化や地方志向が高まりも続いている中で、回数は減っても定期的な通勤などが必要な場合もあり、東京までのアクセス性の高さが評価され小田原が選ばれている」と分析する。

 小田原市浜町にある「抹香町ハウス」。大正~明治初期頃に建てられた元旅館をリノベーションした一棟貸しの宿泊施設で「お試し移住」の中心的役割を担っている。和の内装を活かしながらも北欧テイストのインテリアでまとめたレトロモダンな内装も喜ばれている。3つのベッドルームがあり最大6人宿泊可能(1世帯に限る)。布団や調理器具、洗濯機や掃除機などの家電のほか、シャンプー、ボディソープなどの消耗品類まで基本的な生活用品はそろっており、自転車2台も設置し近隣の散策や買い物等に活用できる。料金は1泊3万円~。

 山居さんは「『お試し移住』で、小田原での暮らしを実際に体験して魅力も現実も知っていただくことで、より良い移住につながれば嬉しい。ぜひ利用していただければ」と呼びかける。

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