世界的規模の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」は日本で外国人に人気の観光スポットを分析・集計し、第2位に「箱根彫刻の森美術館」、第19位に「箱根ロープウェー」がランクインした。

　この集計は海外の主要なトリップアドバイザーのサイトに投稿された内容を集計したもの。過去1年間にアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、オーストラリア、中国、シンガポール、台湾、韓国、インドから投稿された中から集計した。

　1位は、世界遺産に登録された広島平和記念館。箱根エリアから2位にランクインした「彫刻の森美術館」は、投稿の9割以上が最高の5つ星評価。「この美術館は、今までに見た世界の美術館の中でも一番。ニューヨークのメトロポリタン美術館よりも上」とのコメントも寄せられた。

　ランキングの特徴として、彫刻の森美術館、箱根ロープウェー、日光東照宮など、1泊2日か日帰りなどのショートステイでも行ける観光スポットのランクインが多い。成田空港からアクセスが便利な「新勝寺（成田山）」も高い人気となっている。

　同美術館を運営する公益財団法人彫刻の森芸術文化財団・広報担当副主任の福間光宣さんは「自然と芸術の調和を目指し、1969（昭和44）年に開館した国内初の野外美術館。自然の中にある芸術作品に感動する外国人も多い。300点を超えるピカソコレクションも大変人気があり、これを目当てに訪れる人もいる。四季や天候によってさまざまな姿を見せる野外美術館の魅力を楽しんでいただければ」と話す。「敷地内の源泉を活用した温泉足湯では、足湯につかりながら芸術鑑賞できると好評。当館ならではの特徴」とも。今後も企画展などを通して多くの芸術作品を紹介していくという。