フォトフラッシュ

今年も6月14日より「夜のあじさい号」運行 一年を通して沿線美化活動を継続

箱根湯本駅から強羅駅まで標高差400メートルを走行する「箱根登山電車」。年間を通して車窓から見る景観は美しく訪れる人を喜ばせている。中でも人気が高いのが約7000株がライトアップされた中を進む「夜のあじさい号」。強羅行は「宮ノ下駅」、箱根湯本行は「塔ノ沢駅」にて記念撮影の時間を設け、ライトアップポイントでは電車内の照明を落とし徐行または停車するためじっくりと観賞できると人気が高い。乗客に進呈するオリジナルうちわも好評だ。「あじさい電車」の歴史は約半世紀前、1973年(昭和48年)までさかのぼる。この年に鉄道職員が自発的にあじさいを植栽した。その美しさに感動する乗客の声があり、1976年に鉄道職員によるボランティア組織「沿線美化委員会」発足。あじさいの植栽が本格化した。1985年ごろには、沿線に多くの植栽が整備され「あじさい電車」と呼ばれるようになり、1994年にライトアップされ併せて座席指定列車「夜のあじさい号」運転が開始された。2010年には神奈川県より「第1回かながわ観光大賞(観光プロモーション部門)」受賞した。箱根登山電車を利用される人が沿線のあじさいを楽しんでもらえるように、職員が1年を通して手入れを重ねている。近年では鹿による食害への対策や新しい品種のあじさいを植栽するなど、美しい景観を守るための作業が日々行われている。写真は沿線の手入れ作業をしている様子(2016年撮影)。

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