箱根一帯は11月23日夜ふけから雪が降り始め幻想的な白銀の世界になり、小田原・根府川では24日朝に冷たい空気が暖かな海面に接してできる「蒸気霧(じょうきぎり)」が発生した。
箱根ガラスの森美術館ではマガモの背中にも雪(11月24日午前撮影)
小田原から根府川駅にかけての海岸線に蒸気霧が発生し一面を霧が包み込んだ。海面から立ち上る水蒸気が、陸上からの冷たい空気に触れて発生する霧で、地域によっては「けあらし」と呼ばれている。
箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原)では、マガモの背中にも雪が積もり、館内の庭がロマンチックな雪景色になった。同館学芸員の日吉彩乃さんは「風情ある雪景色になった。職員で雪かきをし、明日の来館に備えている」と話す。
甘酒茶屋(箱根町畑宿二子山)では午前3時ごろから降り始め、風情ある同店はすっかり雪の中。13代目店主の山本聡さんは「14時で約13センチの積雪。旧東海道にも除雪車が通っている。紅葉と雪景色が一緒に見られ、紅色と白色が見事にマッチしている」と話す。
天候は夕方から回復する見通し。