箱根写真美術館(箱根町強羅)で現在、写真家トシ・ワカバヤシさんが長年コレクションを続けるブリキのおもちゃを撮影した「ブリキのおもちゃの写真展」が開催されている。
トシ・ワカバヤシ写真展「Tin Toy Dioramas Photography」の様子
トシ・ワカバヤシさんは、写真家の秋山庄太郎に師事し、広告制作をする日本デザインセンター入社。1967年に渡米してジョージ・カワモトスタジオでフォード社の車体撮影などを手掛ける。帰国後、トシ・フォトグラフィーを設立してTOYOTA2000GTをはじめとする数々のトヨタ車のカタログ撮影を手掛けている。
同展では、長年コレクションを続けるブリキのおもちゃと世界を旅して撮影してきた風景写真を、手製のジオラマと組み合わせて作品に仕上げた「Tin Toy Dioramas Photography」の中から、写真作品20点とアンティーク・トイ10点を展示する。写真は、全てフィルムを用い、多重露光で撮影した中から代表的な作品を選定している。
20日には、トシ・ワカバヤシさんを招いてギャラリートークとガーデンパーティーを開催。作品を鑑賞しながら、ブリキのおもちゃの魅力についてトークを展開する。アメリカで修業時代に築いたヘンリー・フォードとの交流についてもエピソードを披露する予定という。当日はトシさん80回目の誕生日でもあるため、ガーデンパーティーでのお祝いも行う。
同館副館長の遠藤詠子さんは「大人も子供も楽しめる、夢いっぱいのブリキのおもちゃの写真展。楽しみながら作り込まれた作品を楽しんでもらいたい。トークイベントでは貴重な話が聞けるはず。ぜひ参加を」と呼び掛ける。
展示時間は10時~17時。火曜休館。入館料は、大人=500円、小学生以下=300円。ギャラリートーク開催時間は15時~15時40分。ガーデンパーティーは15時40分~。ギャラリートークとパーティーへの参加費は1,000円(入館料込み、1ドリンク+スナック付き)。今月25日まで。