小田原の干物店「大半商店」が経営する「ひもの屋半兵衛」（小田原市早川、TEL 0465-42-9755）4代目の椙崎晃久さんが「メザシの入ったをお弁当を作ろう」と呼び掛けている。

大半商店「ひもの屋半兵衛」で販売するメザシ（150円）

　発端は妻のかなさんが作ったメザシ弁当。派手さはないが味わい深い弁当で「とてもおいしかった」と椙崎さん。自店で取り扱うメザシが冷めても味が落ちずご飯が進んだという。かなさんに話しをすると「となりのトトロに出てくる『サツキの弁当』を小田原風にアレンジした。うちのお店で取り扱っているメザシはお弁当によくあう」との返事。

　日本各地でメザシが見直され、朝の食事などにも復活を始めている。おにぎりとメザシだけのシンプルな「目刺し弁当」なども話題を集めている。椙崎さんは、店頭でメザシのおいしさや「サツキの弁当」の話しを取れ入れて接客するとメザシを買っていく人が増えることも実感。そこで「メザシのお弁当を作ろう」と呼び掛けることにしたという。

　「昔なつかしい味だが忘れてはいけない味だと思う。たかがメザシだけど白米の上に置くと稟として気品さえ漂わせている。メザシの魅力を再認識した。ぜひメザシの弁当を」と呼び掛ける。

　ひもの屋半兵衛のメザシの価格は150円。