小田原の志村屋米穀店(小田原市浜町4、TEL 0465-24-2224)が販売している食品廃棄物をリサイクルした有機肥料で栽培した「おだわらエコりさいくる米」が話題を集めている。
同店は1869(明治2)年創業の老舗で、店主の志村成則さんは5代目。約5年前から農家から近くの休耕田を借り店主自ら米づくりをして収穫した米を販売しており、「地元で年々減少する田んぼを少しでも未来の小田原に残したい」との思いから始めたという。
同商品は、小田原市内の学校給食やデパートで出る食品廃棄物をリサイクルした肥料を使い、田んぼには農薬を一切使用せずに栽培した「キヌヒカリ」。「特別な肥料なので生産コストが少し高くなるが品質は抜群。このような取り組みに関心のある人や実際に採れた米を食べてみたいという人の注文が多い」。
「食べ物→廃棄物→肥料→食べ物という循環はこれからの社会に必要な取り組みだと思うので、頑張って続けていきたい」とも。
価格は、米(5キロ)=3,500円、玄米(5キロ)3,325円。