箱根の歴史を支えてきたクラシカルホテルの草分け「富士屋ホテル」が耐震補強と改修工事のため4月1日より2年間の休館に入った。
国の登録有形文化財にも指定されている富士屋ホテル。外観などは変えることなく建物施設の安全性能を向上させ、新たな魅力を付加して2020年7月ごろのオープンを予定する。
4月1日は、チェックアウトした宿泊客が、スタッフの「ありがとうございます」の声に、「休館が終わったらまた来る。それまでのお別れ」と再会を約束する一幕もあった。
休館中、別館「菊華荘」は4月9日から営業を行い、昼食(11時30分~16時)、日帰り入浴をセットにした昼食プラン(11時~16時)、夕食(18時~)を提供する。
クラシックなカレーパン、レーズンパン、アップルパイなど定番の人気商品を提供しているベーカリー&スイーツ「ピコット」(8時30分~18時)は営業を継続する。
富士屋ホテルの植野高久さんは「クラシカルホテルは変えずに、新たな魅力をプラスして再開する。ぜひ期待していただければ」と話す。