箱根・芦ノ湖畔「小田急 山のホテル」(箱根町元箱根)では、毎年、咲き誇ったツツジへの感謝と来年も美しく咲いてもらうことを願って、庭園の土壌を整える「お礼肥」を行っている。
美しい花を咲かせ栄養を使い切って消耗したツツジ。根元に肥料を与えるため、一株一株、株の周りに20~30カ所の穴を掘り肥料を入れていく。施した肥料は、次の花芽を育てる栄養分となり、翌年に元気な花を咲かせるエネルギーになる。
今年の「お礼肥」は6月25日。今年は庭園の専任スタッフ、支配人、新入社員らが参加して作業を進めた。支配人の稲本光央さんは「今年も、きれいな花を咲かせてくれたツツジへの感謝の気持ちと愛着を持ってスタッフみんなで作業をした。大変な作業だが、私たちが残していかなければならない庭園の歴史や思いを分かち合うことができた。ツツジが咲く庭園を通して『おもてなし』の心をもっと身に付けたいと感じることができた」と話す。
「お礼肥」を行うことで今年のツツジシーズンは一段落するが、暑い夏や寒い冬を乗り越えるための年間の手入れは続いていく。