箱根の旧東海道沿いに初秋の花「シュウカイドウ(秋海棠)」が咲き始め、「イヌタデ(犬蓼)」も負けずに赤い実を付け始めている。
初秋の花「シュウカイドウ(秋海棠)」(中央)と「イヌタデ(犬蓼)」(左上)
どちらも俳句では秋の季語で箱根の季節が変わったことを知らせている。甘酒茶屋(箱根町畑宿二子山、TEL 0460-83-6418)十三代目・店主の山本聡さんは「秋の気配が濃くなり、甘酒の温かさが恋しい季節になった。先日、かき氷の看板を外し、初秋の準備を始めたところ」と話す。
茶屋を訪れる人からも「甘酒」(400円)や「味噌(みそ)おでん」(450円)の注文が多くなり、旅する人々の身支度も夏が終わったことを告げている。山本さんは「移りゆく風情を楽しむには今が一番。茶屋でゆっくりと季節の移り変わりを肌で感じてもらえれば」と話す。
さらに季節が進むと旧東海道の紅葉が始まり自然が季節の醍醐味(だいごみ)を見せてくれる。