御殿場線「下曽我駅」の横で開催されている「しもそが五郎十郎 朝市」が11月10日の開催で通算117回目となり、にぎわいを見せた。
にぎわう時間も1時間。「来場者もさーっと来てさっさと帰っていく」
「下曽我」といえば、日本三大仇討ちの一つ、曽我十郎・五郎兄弟の「曽我物語」で知られている。江戸時代には歌舞伎の演目にもなった「曽我物語」。曽我兄弟が父のあだ、源頼朝の寵臣だった工藤祐経を討ったのは1193年5月28日。兄の十郎は騒ぎの中で討たれ、弟の五郎は捕らえられたと伝えられている。兄弟の霊をなぐさめるため、毎年5月に「傘焼まつり」が兄弟の菩提寺である城前寺(小田原市曽我谷津)で行われている。
下曽我商工振興会でも、この物語にちなんで「しもそが五郎十郎市」を「梅の里センター・特設会場」(曽我別所)で開催。多くの人々でにぎわいを見せている。梅の季節に開催する「しもそが五郎十郎市」を月1回開催にしたのが「しもそが五郎十郎 朝市」。開催は第1日曜の朝8時~9時の「たった」1時間。「この1時間で朝市特売の目玉商品は確実に完売する。その勢いがすごい」と話すのは、出店している「パン工房ジョイ」の三浦昌弘さん。今回は、「手づくり食パン」(1斤6枚切り)を100円で販売し好評だったという。
駅前で定例的に朝市を継続的に開くことで、にぎわいイメージが定着。毎回「朝市特売」と題する目玉商品を販売するほか、「勝ち取れ全店からワンダフルなプレゼントを」と呼び掛ける「朝市じゃんけん大会」などを行い、来場者へのサービスも充実させている。
次回開催は12月1日。目玉商品となる「朝市特売」は卵を予定する。