「箱根登山ケーブルカー」が昨年12月3日より運休して進めていた車両の更新作業が順調に進み、3月20日の始発から新型車両で運行を再開する。
箱根ゴールデンコースの強羅駅から早雲山駅をつなぐ箱根登山ケーブルカー。鋼索(こうさく)鉄道で、関東地方では最古。単線2編成交走式で最大勾配は200‰(パーミル)。観光客や住民を乗せて高低差214メートルを上り下りしてきた。
今回の新型車両は、1995(平成7)年より運行されていた従来のスイス・ガングロフ社製「ケ100形」と「ケ200形」の車両台車部分のみを生かして車両を更新。新車両の1号車は箱根登山鉄道のアレグラ号(3000形)と同じバーミリオン箱根色。2号車は箱根山から見る青空をイメージした青色となり、沿線の新緑や紅葉に映えるシンプルなデザイン。アクセントの文字表記は、筆記体切文字を中心にデザインした。
併せて、両端にはケーブルカーの複線部をイメージした「リボン状のモチーフ」などを配置。「強羅と早雲山をつなぐ・結ぶ」「鉄道とロープウエーをつなぐ・結ぶ」「人と人とをつなぐ・結ぶ」という意味を込めて施したという。
3月4日には車両の搬入を予定し、3月20日からの運行に向けて準備を行う。