若きデニム職人・嵯峨貴裕さんのブランド「SAGA DENIM」が、本格的なデニム縫製技術で作る「デニム マスク」が、品質とデザインの良さが受けて人気を集め品薄状態が続いている。
小田原や湘南でジーンズ商品の移動販売をするDenimman(デニムマン)の新倉健一郎さんは、このマスクと巡り会ったとき「Denimmanとして売るべきマスクが見つかった」と感動したことを振り返る。
商品を手にとってみた新倉さん。「デザインが良いこと、デニムの特性を知り尽くした縫製が施されていること、そして何よりも使い捨てでではなく愛用できるマスクであることなど申し分なかった」と話す。素材も、表地は岡山県産13.5オンスセルヴィッチデニム。裏地にはジーンズに使われる厚手の国産スレキ(内縫い用ポケット生地)を使用している。「何もかもデニムのプロならではの目利きと仕事をしている」と評価する。
デニム職人の嵯峨さんは、高校時代に友人と古着屋でリーバイスのパンツに出会いジーンズの魅力にひかれた。特に、自分がはいた分だけ色が落ちていくプロセスに感動。自分もジーンズを作りたいと思うようになった。進学し工学系を専攻して卒業。ジーンズの「洗い加工」を得意とする大手メーカーの協力企業に就職。8年かけて技術をマスターした後、縫製工場に移りミシンと格闘。ジーンズとともに歩んだ14年間になった。
「いつか自分のブランドを作りたい」と思っていたときにマスク不足が発生。自分も作ってみようと決意してデザインや試作を繰り返して完成させた。立体マスクにして息苦しさを軽減し、ガーゼを入れてフィルターとしての機能もできるようにした。ステッチの色は、デニムらしい金茶と生成りの2色とした。
販売する新倉さんは「大変好評。使い捨てマスクの概念を変えた一品で、予約も多く品薄気味。デニムのアイテムがひとつ増えて喜ばしい」と話す
価格は2,000円(税別)。現在までのところ通販での取り扱いは予定していない。