神奈川・中井町にある「中井 蓮池の里」(足柄上郡中井町松本)で、1000株を越える白、赤、ピンクなど色鮮やかな蓮(ハス)の花が咲き誇り訪れる人々を喜ばせている。
2000年頃に庭の鉢に植えた蓮に魅せられた小嶋辰雄さん。ショベルカーで自ら池を掘り蓮池を作ったことから「蓮池の里」が誕生した。現在、小嶋さんは「中井蓮池の里の会」の代表を務めている。
今年は天候不良などにより開花が遅れていたが7月に入り開花する株が増えた。天候に大きな変化がない限り8月上旬まで咲き続けると予想されている。小嶋さんは「花を鑑賞するには、午前10時頃までが良い。蓮の香りを楽しみながら見てほしい」と呼び掛けている。
その開花に喜んでいる一人が、神奈川西部地区の自然や風景をカメラで撮り続けている小澤宏さん。小澤さんは、2004年以来、開花を撮り続けている。「私が写真を撮り続ける原点がここにある」と話す。小澤さんによれば、「中井 蓮池の里」では柵がないため近くで見られるし撮影ができると話す。「蓮の種類も豊富でピンク色の大賀蓮を始め、真っ白な蓮、紅い蓮、爪紅の蓮など他では見られない花を楽しめる」と目を細める。
美しいだけでなく神秘的に咲く蓮の花。じっと見つめて鑑賞する人も多く、静かに里山の時間が流れている。
※施設名に合わせて「蓮」と漢字で表記しています。