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富士屋ホテルに「ホテルミュージアム」 史料展示室を一新、140年の歴史を展示

クラシックホテル140年の歴史を展示する「ホテルミュージアム」

クラシックホテル140年の歴史を展示する「ホテルミュージアム」

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 富士屋ホテル(箱根町宮ノ下)の誕生から現在までの歴史を写真や資料で紹介してきた「富士屋ホテル史料展示室」が、2020年のリニューアルに合わせて「ホテルミュージアム」に一新された。

写真、資料で富士屋ホテルの歴史を知ることができる

 1878(明治11)年7月15日、日本で初めての本格的なリゾートホテルとして開業した富士屋ホテル。外国人を対象としたホテルを目指し、外国人向けのさまざまなな工夫が施されているため、ヘレンケラーやチャーリー・チャップリンなど多くの著名人も宿泊し愛されてきた。

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 時には外国人客専用のホテルになったり、戦後の進駐軍に接収された時代もあり、多くのエピソードも語り継がれている。例えば、「富士屋ホテル」の名前は買収した「藤屋旅館」の名前に由来している。

 「外国人専用ホテル」になった背景には、当時、宮ノ下地域には老舗「奈良屋旅館」と「富士屋ホテル」があり、奈良屋旅館は日本人客専用、富士屋ホテルは外国人専用の宿泊施設とする協定を締結した歴史がある。

 第二次世界大戦終戦後の1945(昭和20)年10月20日には、進駐軍により富士屋ホテルは接収され一般営業を停止した。進駐軍が滞在したことで、衛生管理や防火体制の徹底を学び、カスケードルームでは毎晩のように舞踏会も行われていた。

 こうした富士屋ホテルに関する写真や資料を整理して展示。時代を生き抜いてきたクラシックホテルの歴史を知ることができる。創業当時に思いを巡らすことのできる品々や、改修により新たに発見された経営資料や書簡、改築まで至らなかった建築計画や図面などもあり、歴代の経営者らがよりよいホテルにするために努力した足跡を知ることができる。

 富士屋ホテル・グループ広報の植野高久さんは「積み重ねてきた140年という時間を振り返り、クラシックホテルの魅力を知ることができる。箱根の滞在がより思い出深いものになれば」と話す。