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小田原・国府津の「BLEND」で木製「トロ箱」配布 希望者多く280箱を再々活用

杉山大輔さんは「漁業やかんきつ類など地域のなりわいを支えてきた箱。多くの人が活用してくれるので有り難い。地域のつながりが続いていけばうれしい」と話す。(撮影=新倉健一郎さん)

杉山大輔さんは「漁業やかんきつ類など地域のなりわいを支えてきた箱。多くの人が活用してくれるので有り難い。地域のつながりが続いていけばうれしい」と話す。(撮影=新倉健一郎さん)

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 クリエイティブな活動を行う拠点「BLEND(ブレンド)」内のBLEND PARK(小田原市国府津2)で、11月18日の夕方から木製の「トロ箱」が希望者に配布された。

BLEND PARKに並べられた「トロ箱」

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 「トロ箱」(とろばこ)とは、魚などを入れる箱のことで、底引き網漁のトロール漁で収穫した魚を入れていたことからその名が付いた。現在では、発泡スチロール製のものが主流だが、新巻ざけなどの大型魚などには木製が使われている場合もある。

 今回配布された「トロ箱」は、小田原漁港(小田原市早川)などで使われていたもの。箱には魚を扱った漁港名や地域名、仲買の名前などが書かれており、にぎやかな魚市場の様子を連想させてくれる。

 配布されたトロ箱は、魚市場で使わなくなったものをミカンなどかんきつ類の保管などに再使用していたもの。その数280箱。希望者を募ると多くの人から問い合わせがあり、BLEND PARKで配布した。陶芸作品を入れる箱として使用したり、収穫した野菜を入れたり、本棚として活用するなど利用方法は多彩で、その日のうちに予定数の配布は終了した。

 「BLEND」を主宰する杉山大輔さんは「単なる木製の箱ではなく、漁業やかんきつ類など地域のなりわいを支えてきた箱。多くの人が活用してくれるので有り難い。地域のつながりが続いていけばうれしい」と話す。

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