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箱根登山鉄道宮ノ下駅前で新プロジェクト「Onsen Terrace」始動

新プロジェクト「Onsen Terrace」

新プロジェクト「Onsen Terrace」

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 箱根登山鉄道の宮ノ下駅前にある「NARAYA CAFE(ならやカフェ)」と「宮ノ下あじさい坂上 森メシ」が連携し、宮ノ下を訪れる人をもてなす「Onsen Terraceプロジェクト」が始動する。

「NARAYA CAFE(ならやカフェ)」内観

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 宮ノ下駅から宮ノ下温泉までの続く風情ある「あじさい坂」。ここに位置する「NARAYA CAFE」を経営する安藤義和さんと「宮ノ下あじさい坂上 森メシ」オーナーの石井尚人さんは幼なじみの同級生で、互いに協力し合って店を運営してきた。

 「NARAYA CAFE」は築50年を超える古い建物を改装して、足湯、カフェ、ギャラリー、ショップなどの空間を作り、地域の観光スポットに成長した。「宮ノ下あじさい坂上 森メシ」は宮ノ下の豆腐や小田原の野菜、漁港で水揚げされた魚を使った料理を提供。ランチの「あじ彩丼」目当てに訪れる客も多く、「森メシ(小田原店)」や「Pizzeria Trattoria Morizo」も経営している。

 両店の間に位置していた「NARAYA CAFE」が所有する土地にあった民家が移転。土地の活用方法を話し合う中で「Onsen Terrace」の構想が立ち上がった。大学で建築を学び、建築やまちづくりの分野でコンサルタントとして働いていた安藤さんと、現在も建築士として活動している石井さんの2人がタッグを組んで作り上げる「Onsen Terrace」に期待が集まる。

 「NARAYA CAFE」は、この地で江戸時代から営んできた老舗「奈良屋旅館」から命名。安藤さんの祖母の代まで300年続いた奈良屋旅館。富士屋ホテルが開業した際には、奈良屋旅館も西洋館を建設し「NARAYA HOTEL」に。両者はライバルになり宿泊客の取り合いがエスカレートしたため、「外国人は富士屋、日本人は奈良屋に宿泊する」という紳士協定ができるほどだったという。安藤さんは「祖母が亡くなり、父と相続の処理のため資産を整理。手放さず残ったのが、現在の宮ノ下駅前の土地や建物と温泉の源泉だった」と経緯を話す。

 時間の経過とともに安藤さんは「この土地を活用したい」と思うようになり、活性プランができ始めていた。箱根に戻り夢の実現に動き出す。資金がない中で協力したのが石井さん。職人の協力を得て自ら施工する「職人+セルフビルド」で「NARAYA CAFE」ができあがった。

 2005(平成17)年に始まり、カフェがオープンしたのが2007(平成19)年。その後も夢の実現に向けて作業は続いている。

 今回の「Onsen Terrace」も「職人+セルフビルド」のノウハウを活用して行う。安藤さんを中心に結成したセルフビルドを楽しむ集団「NARAYA 男衆(おとこしゅう)」が全面協力する。

 源泉を持つことを生かして新たにタンクを設置。庭師のメンバーを中心に石を運んで地ならし。階段状の広場を作り源泉タンクから温泉を流す施設となる。NARAYA CAFEの客席とも廊下でつながる予定で、基本的には「誰にでも開かれた広場」とし、宮ノ下の玄関口にふさわしい「オープンな広場」を目指すという。今回は、新たに資金調達としてクラウドファンディングも利用する。

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