小田原駅前東通りにある「彩酒亭洞(ほら)」(小田原市栄町2)が、「魚屋さん漁師さん応援企画」の一環としてワンコインランチ「洞の海鮮丼」を提供している。
「彩酒亭洞(ほら)」の「魚屋さん漁師さん応援企画」訴求ボード
店主の二見洋一さんは「飲食店が受給している時短営業協力金を、魚市場で働く業者の方々や漁師さんにまで届けたいとの思いで『魚屋さん漁師さん応援企画』をスタートした。当店は、コロナ禍での予想を超える売り上げ減少をカバーするため、テークアウトとランチメニューなど、生き延びるため臨戦態勢で今日まで来た」と振り返る。
二見さんは、その中で気が付いたことがあるという。「苦しいのは自分の店だけでなく、自分が想像している以上に、納入してくれる問屋さんや市場で働く人々、そして魚を釣り上げてくれる漁師さんが大きなダメージを受けている。食材が自分の店に来るまでの唯一の仕入れシステムが途切れると店の経営が続かなくなる」と危機感を持った。そこで始めたのが「魚屋さん漁師さん応援企画」。
提供するのは、ランチ(11時~14時)の「洞の海鮮丼」(500円)。テークアウトも用意。夕方(16時~20時)は、「夜の海鮮丼」(800円)と「刺し身山盛り」(1,000円・3,000円・5000円)。メニュー品目を少なくして応援価格で提供。特にランチの「洞の海鮮丼」の反響は大きく、利用客や持ち帰り客から喜ばれているという。
二見さんは「朝早く漁師が港から出港するときのエンジン音が少しずつ元気になり、港や市場が活気づくと当店も笑顔であふれるはず。それまで頑張り続けたい」と笑顔を見せる。