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小田原のパン店「ブランジェ昇平堂」が作り続けるノスタルジックな「シベリア」

手作りあんこをしっとりカステラでサンドした「ブランジェ昇平堂」の「シベリア」(3代目店主の田代明広さん)

手作りあんこをしっとりカステラでサンドした「ブランジェ昇平堂」の「シベリア」(3代目店主の田代明広さん)

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 小田原のベーカリー「ブランジェ昇平堂」(小田原市栄町3、TEL 0465-22-3696)が販売する手作りあんこをしっとりカステラでサンドした「シベリア」が人気を集めている。

「ブランジェ昇平堂」の「シベリア」

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 1917(大正6)年に創業し小田原のパン店としては古い歴史を持つ「ブランジェ昇平堂」。創業者がパン・和菓子・餅などを製造して起業。観光地箱根に近く漁港を持つ小田原の地域ニーズに対応して事業を継続。2代目がパンを主力商品にして事業を安定化させた。その際にサイドメニューとして販売を開始したのが「シベリア」。以来、固定ファンがおり、欠くことのできないメニューになっている。

 現在、店を預かるのは3代目の田代明広さん。湘南を代表するベーカリー「葉山ボンジュール・鎌倉山店」で4年間修業して小田原に戻り店を引き継いだ。田代さんは天然酵母によるパン作りにこだわり、オーセンティックで優しい味わいある商品提供を続けリピーターの多いベーカリーに育っている。

 田代さんは「父が作り始めた『シベリア』。古い歴史があり、大正から昭和にかけて多くのパン店で製造されていた。名前の由来には諸説あるが、昭和初期には子供達が食べたいお菓子No.1だったとも言われている。現在でも注文があり作り続けている。ファンも多い」と話す。

 シンプルな形をした「シベリア」。カステラを作る必要があるため工程が多く手間が掛かるため、製造するベーカリーは少なくなっている。ブランジェ昇平堂が作り続けている「シベリア」はノスタルジックな味として新聞、雑誌、ラジオなどで紹介されたことから若い年代や女性が買い求めるようになっているという。

 価格は162円。

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