神奈川県大井町の山田地区から柳地区に広がる19ヘクタールの山林を里山へ復元させている「おおいゆめの里」(足柄上郡大井町)の早咲き桜(河津桜)が七分~九分咲きとなり、週末に満開を迎える。
富士山と早咲き桜の光景が見られるスポットとして訪れる人も多い「おおいゆめの里」。荒廃しつつある山林を里山へと復元させることを目指してボランティア団体の活動が続いている。間伐しながら木々や土壌を適切な状態に保ち、下草刈りや植樹などの作業が続いている。
「オオシマザクラ(大島桜)」 と「カンヒザクラ(寒緋桜)」から生まれた「河津桜(カワヅザクラ)」の花の色と白い富士山との競演が始まっている。「昨年より2週間も遅かったが、やっと見頃になった」と話すのは、この光景に魅せられているという小田原市在住の小澤宏さん。「早咲きの河津桜が春の訪れを教えてくれる。その後はおかめ桜にバトンタッチ。今週末の大井町は春らんまん」と見頃の時期を予想する。