「新鮮なギョサンはじめました」と「ひもの屋半兵衛」(小田原市早川1)を運営する大半商店は、今年も漁師用サンダル「ギョサン」の販売を開始した。
毎年、初夏から開始する「ギョサンコーナー」の存在も知られるようになった(写真はコーナーを拡大した昨年の様子)
小田原ブランドとして定着してきた「ギョサン」。例年通り店内にギョサンの特別コーナーを作り、小田原漁港を訪れた観光客などの土産ニーズに対応する。
大半商店の椙﨑晃久さんは「ギョサンの知名度は高く、干物とギョサンを合わせて買い求める人も多い。どちらも小田原のブランドとして定着。ギョサン=漁師用サンダルと言うことで漁港イメージとの相性も良い。ひもの屋にふさわしく『新鮮なギョサンはじめました』のフレーズでアピールする」と話す。
大正末期にアジ・カマスで干物作りを始めて開業し、現在でも魚の手開きにこだわりていねいに作り続けている「ひもの屋半兵衛」。最近では若い女性客の来店が増えたことから、取扱商品の充実化を図っている。小田原市内のフレンチレストラン「ittoku(いっとく)」とコラボした「バーニャ・カウダ」の販売にも注力している。併せて、店舗からの情報発信にも力を入れて新たな顧客層獲得を重要な戦略として位置づけている。