小田原市下曽我地域のにぎわいづくりと地域住民の交流促進を目指す「しもそが五郎十郎市」が、2月19日に「梅の里センター・特設会場」(小田原市曽我別所)で3年ぶりに開催される。主催は下曽我商工振興会。
日本三大仇討ちの一つとして知られる曽我十郎・五郎兄弟。江戸時代には歌舞伎の演目にもなった。「曽我物語」によれば、曽我兄弟が父の仇、源頼朝の寵臣であった工藤祐経を討ったとされている。兄の十郎は騒ぎの中で討たれ、弟の五郎は捕らえられたと伝えられている。
小田原市曽我谷津地域では、兄弟の霊をなぐさめるため毎年5月に「傘焼まつり」を菩提寺である城前寺で行っている。地域の人々にはなじみやすい歴史の人物であることから「しもそが五郎十郎市」と命名された経緯がある。
回を重ねるごとに参加者が増え地域のイベントとして定着。毎回、話題を集めたのは、地元の生産者や店舗が格安で提供する即売会やじゃんけんイベント。会場には多くの住民が訪れにぎわいを見せていたが、コロナ禍で開催を見合わせていた。
再開される「2023 しもそが五郎十郎市」の会場は、梅の里センター脇の特設会場。地元商店による地場産品や加工品を販売する「下曽我商工振興会 会員店即売会」、地元朝市会による出店とキッチンカーがそろう「花よりだんご!グルメフェス」のほか、「特別ゲストステージ」や、ベンジャミンさんによる「バルーンパフォーマンス」など、過去に好評だったプログラムが再現される。
しもそが五郎十郎市で朝市を担当する「しもそが五郎十郎朝市会」の石塚勝之会長は「地域を元気にする催事(イベント)が再開する。皆さんが喜んでくれるような商品が提供できるように参加店が準備に入った。期待を裏切らない内容を目指すので、ぜひ来場していただければ」と呼びかける。
開催時間は、10時~16時。「特別ゲストステージ」の演目「あべたけしさん ものまねライブ」は11時30分と13時30分の2回公演。雨天決行。