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小田原で「第1回ジビエサミット」 「小田原くくり罠塾」の卒塾生が推進

ジャパン・マルチハンターズが実施しているジビエのイベント風景

ジャパン・マルチハンターズが実施しているジビエのイベント風景

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 増加するシカやイノシシ被害の減少に向けた活動を展開するジャパン・マルチハンターズ(小田原市)は、2月12日に小田原市いこいの森・キツツキホールで「第1回小田原ジビエサミット」を開催する。

「第1回小田原ジビエサミット」を推進する宮本亮さん

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 令和4年度観光庁補助事業「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」に選択され、開催する「小田原ジビエサミット」。ジビエを小田原の新たな観光資源として位置づけ、体験コンテンツの造成に取り組みながらジビエを活用した観光資源の推進を図る。

 当日は、第1部パネルディスカッションに、守谷輝彦小田原市長、NPO法人おだわらイノシカネット穂田芳雄理事長、千葉県猟師工房原田祐介代表、ジャパン・マルチハンターズ笹本博幸代表が登壇。進行をNPO法人アシガラパートナーズ三好琢理事長が担当する。第2部では、ジビエ体験プログラムとして解体ショーとバーベキュー試食会も行う。

 推進するジャパン・マルチハンターズの宮本亮さんは「神奈川県西部地域の野生鳥獣による農作物被害は大変深刻。このままでは森が育たなくなり自然の持つバランスが大きく崩れていく。各地でシカやイノシシの捕獲活動と併せて、これらの肉を商業ラインに乗せる仕組み作りや施設の安定的な運営が大切になる。『小田原ジビエサミット』はその第一歩」と力を込める。

 小田原市では2019(令和元)年から、提案型共同事業として「小田原くくり罠(わな)塾」を開講し、シカ対策として「くくり罠」の設置を推奨。くくり罠の実習、捕獲に役立つ知識、箱根地域のシカ対策見学会、地域ぐるみのシカ・イノシシ対策と県内各地の事例などを学ぶ機会を提供してきた。今回の「小田原ジビエサミット」を推進するジャパン・マルチハンターズの笹本博幸代表はその第1期生、宮本亮さんは3期生で、シカ・イノシシ対策の中心的な役割を担っている。

 「小田原くくり罠塾」に運営面で参画した「小田原山盛の会」の川島範子副理事長は「塾生が活動を担っている姿は、とても頼もしい。神奈川県西部地域の自然を守るためにも力を合わせていきたい」と二人の姿に目を細める。

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