11月中旬過ぎから神奈川県山北町にある丹沢湖の三保ダムとダム広場一帯の紅葉が見頃を迎えている。

「紅葉が三保ダムを包み込んでいる」

　神奈川県西北部に位置する丹沢湖（三保ダム）、津久井湖（城山ダム）、相模湖（相模ダム）、奥相模湖（道志ダム）、宮ヶ瀬湖（宮ケ瀬ダム）の総称「やまなみ五湖」にも晩秋が訪れ、あたり一面は秋色に包まれている。

　地域の光景にレンズを向け続ける小澤宏さんは「私にとって秋の撮影ポジションの1番は丹沢湖の三保ダムとダム広場」と話す。掲載している写真は、小澤さんが撮影した三保ダムのショット。小澤さんは「まるで紅葉が三保ダムを包み込んでいる。今が秋真っ盛り」と話す。

　丹沢湖は1978（昭和53）年に三保ダムの建設により出現した人造湖。ダムの工事は1970（昭和45）年から始まり、8年の歳月と823億円の事業費をかけて完成。丹沢水系の豊かな水を集め神奈川県の水がめとして重要な役割を果たしている。

　小澤さんは「今回の撮影でも、期待を裏切らずとても美しかった。ここは三保ダムの上部が直接見え、周囲の紅葉が花を添えたように包み込む光景がすばらしい。池にダムの上部や紅葉が映り、美しさに拍車をかけている」と話す。