「第100回 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」の第5区(往路)と第6区(復路)で「箱根小涌園ユネッサン」(箱根町二ノ平)前を激走するランナーをキャラクター「ハコネコ ボザッピィ」が今年もジャンプしながら応援する。
「箱根の山は天下の嶮」の言葉どおりの第5区(復路)。小田原中継所出て3キロ。箱根湯本駅を通過すると登りが始まる。函嶺洞門(閉鎖中)のバイパスから大平台まで登りの傾斜がきつくなり小涌園踏切を通過すると、更に厳しい急勾配になる。そして急勾配の頂点に箱根小涌園ユネッサンが現れる。ここには宿泊客や観光客の多くが懸命に走る選手に応援の声をかける。ボザッピィも飛び跳ねて選手たちにエールを送り続ける。
箱根小涌園ユネッサン前を大きく左に曲がる一直線。ここで前を行く選手や後ろから追ってくる選手の姿を確認し、国道1号線最高地点まで自分自身を奮い立たせて勝負をかけるポイントになり多くのドラマが生まれている。登り5区の区間賞は山本唯翔(城西大学)が第99回大会(2023年)の1時間10分4秒。
翌、1月3日。第6区は脚にダメージを受けやすい「下りの6区」。高低差800メートルを全速で駆け下る勝負区間で、「登りの5区と下りの6区を制することが優勝への条件になる」と言われている。
「下りの6区は登りから始まる」。箱根神社の大鳥居をくぐり抜けると登りが始まる。標高874メートルの国道1号線最高地点を通過して初めて下りが始まる。その下りが本格的になるのは箱根小涌園ユネッサン通過後。小田原中継所までの「生還」を目指す選手たちの顔は厳しい。転倒や脚のトラブルなど多くの負の出来事を選手が乗り越えて行く姿に感動する人は多い。下り6区の区間賞は館沢亨次(東海大学)が第96回大会(2020年)の57分17秒。
箱根小涌園ユネッサンの神野天洋さんは「ボザッピィが今年も選手たちを応援する。駅伝からいただく感動は、箱根の魅力の一つ。走る選手に感謝する気持ちでジャンプして応援する予定」と話す。