地域のワークショップに出張して「モノづくり」の楽しさを伝える活動を行っている「出張まち工場」(小田原市中新田)の川田俊介さんが3Dプリンターで折り鶴を作り、依頼者から喜ばれている。
神奈川県内の地域異業種のメンバーで運営される「出張まち工場」。2014年4月からキャンピングカーを改造した専用の「出張カー」を導入して、「モノづくり」の楽しさを伝える活動を実施してきた。参加者から人気のあるのが3Dプリンターを使ったプログラム。キャラクターやキーホルダーづくりを通して製造プロセスを体験してもらう。
川田さんの元に、「3Dプリンターで折り鶴を作れないだろうか」と依頼が入った。折り紙の微妙な質感や複雑な立体構造などがあり「なかなかの難問」だったと川田さん。折り鶴を使うのは、日本文化を体験できる「オタクミュージアム」。館長は砂長美ん(すなながびん)さん。ロンドン芸術大学卒業後、障がいのある人々が作った商品を、より多くの人に薦める一般社団法人「ありがとうショップ」を設立し代表理事も務めている。
川田さんは「試作を続けて、折り鶴らしい作品が完成した。折り鶴も日本らしい文化の一つ。ぜひオタクミュージアムを訪ねて見ていただければ」と話す。