「箱根園」(箱根町元箱根)は、早朝の涼しい時間帯に遊覧船が運航する前の静かな芦ノ湖の絶景を堪能するため「箱根駒ケ岳ロープウェー」の早朝運行を8月10日より開始した。
標高1356メートル(山頂駅=1327メートル)の箱根駒ケ岳。芦ノ湖や富士山などを360 度パノラマの景色が堪能できる。早朝運行が開催された10日9時の外気温は、小田原が28度、標高723メートルの芦ノ湖畔で24.5度、駒ケ岳山頂では21度と涼しい。10日の初日には30人、11日には130人が早朝運行を利用した。
早朝の芦ノ湖からは、遊覧船の運航が始まる9時までは引き波がなく湖面が鏡のように光り、その美しさから「箱根の瞳」とも呼ばれている。通常では見ることのできない景色に、利用者から「あらためて芦ノ湖の神秘的な美しさを見ることができた」「『箱根の瞳』といわれる理由が分かった。きれいだった」の声もあり、多くの人がレンズを向けていた。
プリンスホテルの稲葉健二さんは「水温が低い芦ノ湖では、外気温との差が大きくなる午後には霧やもやが発生しがち。朝早い時間帯の方が空気が澄み、芦ノ湖が鏡のようになる。相模湾や駿河湾、富士山などの絶景も眺められる。夏の良い思い出にどうぞ」と利用を呼び掛ける。
早朝運行は、7時から20分間隔。9時から通常運行。最終上りは16時30分、下りは16時50分。料金は、大人=1,600円、子ども=800円。18日まで。