2000(平成12)年から10年間にわたり「文藝春秋」の表紙を担当し、路、花、ジャポニズムなどをテーマに創作活動を続けている日本画家の平松礼二さんの企画展「湯河原十景-もう一つの風景」が現在、町立湯河原美術館(湯河原町宮上)で開催されている。
「湯河原十景」は、平松さんがこれまで関わってきた湯河原の風景を残したいという思いから構想されたシリーズ作品。2016(平成28)年春にスタートし、2018(平成30)年に20点の作品が完成。翌2019年、完成記念特別展を開いた。
完成した20作品から「湯河原十景」の10点を選ぶに当たり、来館者や町内小中学校の児童生徒による投票イベントを行い決定した。
今回の「湯河原十景-もう一つの風景」では、季節や場所のバランスやテーマなどから、「湯河原十景」に選定されなかった作品を展示。平松さんが残したいと願った自然あふれる湯河原の風景の美しさを作品で鑑賞できる。
町立湯河原美術館内には「平松礼二館」があり、作品を常設展示。定期的にテーマを設けて作品を展示しており、作品と静かに向かい合えることからリピーターとして訪れる人も多い。「じっくりと作品を鑑賞できる」「湯河原の風景の美しさを平松礼二さんの作品から教わった」などの声も聞かれる。
開館時間は9時~16時30分。入館料は、大人=600円、小・中学生=300円。水曜休館。展示室の空調更新工事のため、1月26日まで一部の展示室は閉鎖。「湯河原十景-もう一つの風景」を展示する平松礼二館、アトリエ、ミュージアムショップ、ミュージアムカフェ、庭園は利用できる。3月1日まで。