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箱根「強羅花壇」新客室が本格稼働 日本庭園を眺められる「暁」「曙」

庭園を生かした新客室が登場した強羅花壇

庭園を生かした新客室が登場した強羅花壇

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 閑院宮載仁親王が夏の避暑用に建造した別邸の跡地にある「強羅花壇」が、日本庭園を眺められる新しい客室、別邸「暁」と「曙」の提供を始めた。

「強羅花壇」に日本庭園を眺める新客室。情趣ある職人手造りの露天風呂

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 1930(昭和5)年、閑院宮載仁親王が夏の避暑用に岩崎康弥氏所有の土地を譲り受け、箱根の強羅の地に建設した別邸。戦後、当主の思いを引き継いだ春仁親王が、この別邸と土地を強羅花壇の創業者に委ねた。庭園には多くの花々が咲く花壇があったことから「強羅花壇」と命名し営業を始めた。

 定期的に宿泊したリピーターの一人は「時代を感じさせる趣のある宿だった。朝には数多くの花々が咲き誇る花壇を散策した思い出がある。箱根の自然を堪能できる歴史ある宿だった」と振り返る。別邸は、北方ヨーロッパの木造建築の技法であるハーフティンバー様式で建築された。現在でも宮家ゆかりの洋館、強羅花壇別館「懐石料理 花壇」として営業を継続している。

 「強羅花壇」が大きく生まれ変わったのは1989(平成元)年。地上6階の造りと斬新なデザインで注目され箱根を代表する高級旅館になった。広めのベランダを持つ貴賓室からは「大文字焼」が見られることから人気の客室になった。3本の源泉を持つ「強羅花壇」。露天風呂で湯に漬かっていると箱根登山鉄道の走行音が心地よく聞こえることもリピーターの間では喜ばれていた。

 新たに生まれ変わった当時は「つきぢ田村」が調理場を預かり、素材を生かした料理に多くのファンがいた。料理に対する姿勢は、現在提供している京懐石にも受け継がれている。

 新しく提供を始めた客室、別邸「暁」と「曙」は、「強羅花壇」の原点である広大な庭園に立つ2室。それぞれの客室からは強羅の土地の特徴でもある岩石を大胆に配した庭園が眺められる。

 別邸「暁」は、最大宿泊人数6人。本間=12.5畳、次の間=12畳、奥の間=10畳、広縁=6畳。露天風呂・内風呂・スチームサウナ・シャワーブース付き。宿泊料金(1泊2食・1人当たりの価格)=23万3,350円(1人利用)・14万5,900円(2人利用)・11万920円(3人利用)・8万7,600円・(4人利用)・7万5,940円(5人利用)・7万110円(6人利用)。

 別邸「暁」は、最大宿泊人数2人。本間=8畳、次の間=10畳。露天風呂・スチームサウナ・シャワーブース付き。宿泊料金(1泊2食・1人当たりの価格)=17万5,050円(1人利用)・11万,920円(2人利用)。

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