プリンスホテルが運営する箱根・芦ノ湖畔の箱根園水族館では、一般社団法人「里海イニシアティブ」(横浜市金沢区白帆)が提供する冷凍した昆布をアオウミガメの餌として活用する取り組みを行っている。
「里海イニシアティブ」から提供された昆布を食べる箱根園水族館のアオウミガメ
「海を想い、人と語らい、地球に感謝を!」をテーマにして、海洋環境保全活動とブルーカーボン研究と普及活動を展開し、日本で一番小さな都市型の里海で昆布の計画養殖を行っている「里海イニシアティブ」。海洋の保全と浄化等の環境に貢献できる昆布計画栽培を中心に海の環境を再生する活動を行っている。
1955(昭和30)年ごろ、横浜屏風ケ浦付近や横浜磯子から金沢八景付近にも多くの海藻類があり、海の自然を守る役割を果たしていた。昆布は、杉林の5倍も二酸化炭素を吸収するため「豊かな酸素工場」ともいわれている。
今回、箱根園水族館のアオウミガメの餌として活用される昆布は、横浜の海で水揚げされた後に冷凍して箱根園水族館に届く。箱根園水族館・飼育長の島本大樹さんは「アオウミガメの本来の食性は海藻類。これを提供することで体調の管理ができる。アオウミガメも大変喜んでいるはず。昆布のことを知ることで海の生態系について学びのきっかけになれば」と話す。同時に、里海イニシアティブへの感謝の気持ちも言葉にした。
営業時間は9時~16時30分。入場料は、大人=1,500円、子ども(4才~小学生)=750円。