ひものや半兵衛を運営する大半商店(小田原市東町)では、従業員の健康を考えて、昼食などに追加する一品として「はなまるキッチン」のサラダを格安でサポートしスタッフから喜ばれている。
「はなまるキッチンのサラダボウルをittoku監修のバーニャソースで食べるのがおすすめ」とスタッフ
大正末期からアジ・カマスなどの干物やかす漬けの製造を手掛けてきた「大半商店」。創業当時から手開きで、魚の腹部に残っている内臓や骨に添った血線などを、ていねいに手を抜かず取り除くことにこだわってきた。四代目で専務の椙崎晃久さんは「実は機械を導入したことはあるが、魚の大きさの違いなどがあり、機械では納得できないので受け継がれた手開きを大切にしている」と話す。
手開きの技術を確立したのは、創業者の椙崎半兵衛さんと妻のトメさんの2人。日々積み重ねて確立した「手開き加工」は100年越えた現在に受け継がれている。そして、もう一つ受け継がれたものがある。
トメさんは一緒に手開きを手伝ってくれる従業員を大切にし健康に気遣いをしていた。椙崎さんは「それが『健康経営』。魚を取り扱う私たちは元気で勢いが大切。そのフィロソフィーこそ今一番大切なことだと思う」と話しサラダボウルを見せてくれた。
小田原をはじめ西湘・湘南地域で知られるはなまる農園が運営する「はなまるキッチン」のサラダボウルで、野菜好きやシェフから注目されている一品。「弁当に生野菜はなかなか自分では準備しにくいもの。また、サラダを購入しようするとコスト的に高くつくため、摂取量が不足しがち。従業員により長く元気に働いてもらいたいという思いから、定価の3分の1で提供している。サラダボウルを持ち帰って食べても良いので家族の分を購入して帰る従業員もいる。はなまる農園の石井久喜代表の協力で実現した」と笑顔を見せる。
「更にもう一つ」と一つの商品を見せた。それは、フレンチレストランの「ittoku」の委託で、ひもの屋半兵衛で製造したバーニャソース。椙崎さんは「はなまるキッチンのサラダボウルをittoku監修のバーニャソースで食べるのが私の一番のぜい沢」と、瓶のふたを開けた。