木造駅舎の東海道本線根府川駅が最寄り駅となる小田原・根府川地域の「おかめ桜」の一部がつぼみをつけ始め、今年は10日ほど早めと予想されている。
里山になじんで咲くおかめ桜。標高により満開の時期が異なり多彩な花見ができる
里山の景色を残し地域の魅力を高めることを目指して、宿泊施設の「離れのやど 星ヶ山」、きのこ栽培とレストランを営む「きのこ苑 お山のたいしょう」、果樹園の「オーランジェ・ガルデン」の3事業者や住民、協力者が植栽に取り組んで30年。現在までに大小含めて1000本を超えるおかめ桜が里山になじむように植えられている。
「離れのやど 星ヶ山」の内田昭光さんは「近年、里山を歩きながらおかめ桜を楽しむ人が増えている。『根府川おかめ桜まつり』を2月26日から開くが、昨年と同様イベントは行わず、根府川の里山をゆっくりと散策しながら鑑賞してもらう」と話す。
根府川では新たな植栽計画の実施が決定している。内田さんは「これが実現すると、おかめ桜による地域の魅力づくりが加速する」と笑顔を見せる。