芦ノ湖・箱根園にある「湖畔の一本桜」が見頃を迎え、淡い紅白色の花が満開となり訪れる人々を喜ばせている。

5本の桜が寄り添って淡い紅白色の花が満開となる

　一本桜と言われているが5本が力を合わせて咲き誇る「湖畔の一本桜」。 樹齢が100年を越え、枝張り22メートル、幹回り5メートル、樹高12メートル、周囲は70メートルの樹勢を誇っている。5本が堂々と根を張り、標高の高さや厳しい環境に負けることなく威風堂々と咲く姿は、見る人を魅了し時には感動さえ与えている。

　「散るときは大地や湖面に落ちるのではなく大空に舞い上がってほしいといつも思いながら鑑賞に来て5年目。箱根にはここだけに来る」「天候が良ければ半日以上ここにいる」「咲き続けること生き続けることの尊厳を感じられる」と思いを言葉にする人も多い。

　箱根園の稲葉健二さんは「今年の箱根の桜の山のぼりも終盤。箱根園の『湖畔の一本桜』も満開となり見頃を迎えている。今年も東京の開花宣言から約1カ月、花は約束したかのように咲いている。箱根の魅力でもあるこの桜を見て、勇気づけられ、癒やされていただければ」と話す。