2015年9月から行われていた東海道本線湯河原の駅前広場整備工事が完成し10月1日、関係者や町民が参加して完成式典が行われた。
設計は、東北本線宝積寺駅(栃木県高根沢町)や、品川駅と田町駅の間に開業する新品川駅など、駅や駅舎の設計も手掛ける建築家の隈研吾さん。
東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」の設計で、木材など日本の素材を生かした設計が注目を集めている。湯河原駅前でも木材が主役となり、ガラス板と相まって明るくぬくもり感のあふれる空間を作り出している。新しく誕生した「手湯」の蒸気が温泉の町であることを印象付けている。
冨田幸宏湯河原町長は「多くの人々の協力で完成した。尽力していただいた方々のおかげで、とてもぬくもりのある駅前広場になった。夜の風情はとても素晴らしい。ぜひ見に来ていただければ」とあいさつした。
式典後、設計を担当した隈研吾さんはインタビューに答え、「ゴルフを楽しむ父親に連れられて何度も訪れた湯河原。私にとってはなじみの場所。風情があり好きな駅だった。その持ち味を生かして駅前広場を設計した」と経緯を話した。
式典と併せて、湯河原駅前通り明店街が主催して、湯河原の一味違った手作り市「第22回 ぶらん市」も開催され多くの町民や観光客でにぎわいを見せた。