神奈川県は、小田原と神奈川県西エリアの魅力発信を目的に、小田原北条氏を陰で支えたといわれる「風魔忍者」をテーマにしたステージ公演「FUMA NINJA Legend of ODAWARA」を国内外で行う。運営は小田原市観光協会。
海外からの人気が高い「NINJA(忍者)」を、神奈川県を代表する観光コンテンツの一つとして位置付け、忍者ゆかりの小田原と近隣エリアへの誘客促進を目指して行う風魔忍者のステージ公演。三味線、笛、和太鼓による生演奏と忍者演武を融合させたアクロバティックなパフォーマンス。セリフは一切無く人間の身体操作を駆使して表現する。
物語の主役は、日常生活に溶け込み暮らす風魔忍者。日々忍術の向上のために精神技術を磨いている。迫り来る敵が現れたときや、主君を狙うものが現れたとき、町民や弱者が襲われたときなどにFUMA NINJAはその姿を現し、敵を撃破していく姿を描いている。
風魔忍者の頭領は代々「小太郎」を名乗り、五代目は身長2メートル以上で筋骨隆々、眼光鋭く、逆さ黒ひげで八重歯4本が外にむき出し、鼻がとても高かったとも伝えられている。人気の忍者漫画「NARUTO-ナルト-」に風魔手裏剣や風魔忍者が登場したことなどで、国内外で認知度が高まっている。4月には小田原城址公園に風魔忍者をテーマにしたPR施設「NINJA館」も誕生し、小田原の忍者による観光振興の機運が高まっている。
小田原市観光協会の朝尾直也さんは「昨年に引き続き公演を行う。和楽器の生演奏とアクロバティックな忍者演武の融合というユニークな演目は、忍者の和の精神性だけではない、新しい視点で風魔忍者の魅力を十二分に感じていただける内容。公演を通じて国内外から、さらに多くの観光客に小田原と神奈川県へ来訪していただければ幸い」と話す。
神奈川公演は、9月7日=11時30分~12時・14時45分~15時15分、8日=13時15分~13時45分。会場は「日本大通りステージ」(横浜市中区日本大通り)。ベトナム・ハノイ公演は11月16日・17日、リー・タイ・トー公園メインステージで行う。入場無料。