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箱根登山鉄道が全線で試運転開始 「モニ-104-106」連結走行も

箱根登山鉄道の試運転中の「モニ-104-106」編成の様子(7月10日・塔ノ沢駅 撮影=大橋史明)

箱根登山鉄道の試運転中の「モニ-104-106」編成の様子(7月10日・塔ノ沢駅 撮影=大橋史明)

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 2019年10月の台風19号による被害のために運休していた箱根登山鉄道は、7月9日より強羅駅から宮ノ下駅区間の試運転を開始し、これにより試運転は全区間(箱根湯本駅~強羅駅)となり、23日の開業に向けて復旧作業は最終段階に入った。

箱根登山鉄道の試運転中の「109-108」編成の様子(7月9日撮影)

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 全区間での試運転を待ち続けたのは写真家の大橋史明さん。箱根登山鉄道を撮り続け、その枚数は10万枚を超える。「登山鉄道があるから箱根」と言い切るほどのファンでもある。「全区間での試験運転の開始は本当にうれしい。全線再開が現実のものになり安心した。試運転の車両を見ていると、車内が観光を楽しむ乗客の笑顔でいっぱいになる予感がする」と喜びを言葉にした。

 大橋さんが注目したのは、10日に走行した「モニ-104-106」連結の車両。「9日も記録としては価値ある写真になるが、10日に走行した『モニ-104-106』の編成は貴重」と話す。

 「モニ」(モニ1形)は、荷物専用車で工事用の資材などを運搬する役割を持ち、通常は強羅駅構内に置かれている。連結されている「104」と「106」車両は共に1919(大正8)年の箱根登山鉄道開業時からの車両で、同時期に製造された他の車両は既に引退している。

 10日に強羅駅を出発した3車両は、車両点検のため入生田駅に隣接する入生田検車区に向かった。大橋さんは「この編成での写真を撮るため塔ノ沢駅で待機して撮影。その姿に感動した。箱根登山鉄道が帰ってきたと思った」と話す。

 営業再開の23日は、箱根湯本駅発5時50分、強羅駅発5時23分の始発から運行を開始する。

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