神奈川県で一番小さな町・開成町で町一番の大きなイベント「開成町あじさいまつり」の開催が、昨年に続き中止になった。
水田地帯の農道・水路沿いに植栽。その植栽面積は17ヘクタール、植栽延長は10.6キロメートル及ぶ中で「あじさいまつり」が開催されてきた
神奈川県開成町は、1981(昭和56)年6月に町の花として「あじさい」を制定。1983(昭和58)年から、水田地帯の農道・水路沿いに約5000株を植栽。その植栽面積は17ヘクタール、植栽延長は10.6キロに及ぶ広大なスポットが誕生した。1988(昭和63)年ごろから町を訪れる人が予想以上に多くなったことから「開成町あじさいまつり」を開催。今年開催すれば34回目になる予定だった。
開成町は6月5日~13日の9日間で開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大、ワクチン接種のスケジュール、ウイルスの変異株の出現による感染者の増加など感染拡大の終息が見えず、開催すると神奈川県内や県外から多くの来園者があるため、感染拡大を誘発する可能性も高いことから苦渋の決断となった。
開成町で「あじさいまつり」を担当する柳澤玄親さんは「昨年に続いての中止でとても残念。力を合わせて困難を乗り越え、来年こそ安心して楽しめるようにしていきたい。来年は第35回。それまで5000株を守り通し、今まで以上にきれいに咲かせたい。期待してもらえれば」と話す。33回・34回の呼称は欠番となる。