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小田原のケーキ店が20周年 限定スイーツ「パウンドケーキ」と「リキュールボンボン」

20周年を迎え「来店いただき店を支えてくれた皆さんや、私を育ててくれた方々のおかげ」と話すオーナーパティシエの今屋健一さん

20周年を迎え「来店いただき店を支えてくれた皆さんや、私を育ててくれた方々のおかげ」と話すオーナーパティシエの今屋健一さん

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 小田原のケーキショップ「Backstube IMAYA(バックシュトゥーベ・イマヤ)」(小田原市酒匂、TEL 0465-49-7730)が20周年を迎えた。

20周年限定スイーツ「片浦レモンミニパウンドケーキ」

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 オーナーパティシエの今屋健一さんは「来店いただき店を支えてくれた皆さんや、私を育ててくれた方々のおかげ」と感謝の気持ちを言葉にする。今屋さんが厨房の世界に入ったのは1983(昭和58)年。「本当に良い人たちと巡り会い数多くの調理法などを教えていただきとても幸運だった」と振りかえる。

 神奈川県立舞岡高校を卒業して横浜のレストランにコックとして就職した。そのレストランは、横浜市海岸通を貫く海岸通りが山下公園通りと名前を変える交差点に面している「スカンディヤ(Scandia)」。1963年に、浜田八重子さんがデンマーク人の夫とともに開店した北欧料理店の名店で著名人が多く来店していた。

 「横浜らしい華やかさがある地域で、大さん橋の入り口の角にある横浜貿易協会ビルの1階と2階にある。近くにはシルクセンター、横浜開港資料館、ホテル・ニューグランドがあり山下通りの先にはバンドホテルもあった。ここでは旧館を利用したライブハウス『シェルガーデン』がオープンしており、桑田佳祐さんやゴダイゴ、尾崎豊さんらが出演していると聞かされていた。そんな華やかな環境の中でコックとしてとても地味にスタートした」と今屋さん。

 忘れられないことがあったという。「オーナーの浜田さんが厨房スタッフを連れて高級な寿司を食べさせてくれた。口にしたことのない高級食材の味を知りとても幸せな気持ちになった。『おいしい料理は人を幸せにする』ことを学んだ」という。併せて、「自分が作り出す料理はスイーツ」との結論に達してパティシエの道を歩み出す。

 スイーツで注目されていた「コンディトライ バッハマン」(平塚市)で修業を開始。ドイツ・バイエルン州の「コンディトライ リヒター」で本場のスイーツを学び、帰国後、「ベルベ」(秦野市)を経て、洋菓子原料輸入商社「日本シイベルヘグナー」(現DKSHジャパン)で菓子やケーキ作りの素材関係の仕事に従事。ここでスイーツの食材などの知識をマスターして2002(平成14)年に「イマヤ」を開業した。

 「20周年は一つの区切り。今までの感謝を二つの商品に集約して味わってもらうことにした」と今屋さん。20周年限定スイーツとして、しっとりとした生地に、小田原市片浦産のレモンピールでさわやかな味に仕上げる「片浦レモンミニパウンドケーキ」(640円)と、チョコレートと相性の良いブランデー・ウィスキー・チェリーブランデーをボンボンチョコラに仕上げた「リキュールボンボン」(3個入り=955円、6個入り=1,655円、15個入り=3,915円)を予約で提供する。

 「オーソドックスな商品だがいずれも自信作。今まで習いつつづけできた技をこの2品に託した。ぜひ味わっていただければ」と呼び掛ける。

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